東家一太郎ブログを平成28年10月から
ホームページ上に、リニューアルオープンします。
ブログタイトルは 「一太郎 一日一節(いちにち、ひとふし)」 です。
写真増し増しで、毎日更新します。
2010年から書いてきましたブログ
浪曲プリンス★東家一太郎 ~浪花節AZmagazine~
http://a1roukyokushi.jugem.jp/
から移行します。
今までご覧頂きました皆様、誠に有難うございました。
これからも情熱と愛を持って、浪曲に一心に取り組んで参りますので、
東家一太郎ブログ、是非引き続きご覧下さいませ。
2日、木馬亭定席、東家美の出番でした。
明後日10月5日(水)は浪曲定席木馬亭に
東家一太郎 曲師 東家美
出演致します。
出演は
楽屋風景です。東家美の隣にいらっしゃる師匠は
さて、今日も木馬亭でご一緒でした田辺鶴遊先生、
落語の柳家喬の字兄さん、
よく、
浪曲は、時間はどの位やるものなのですか?
と聞かれます。
私がよく口演しています浪曲は25~30分位のものが多いです。
浪曲には台本がありまして、それを覚えて稽古して舞台に掛けます。
時間が30分位になったのは、
レコードやラジオ放送の収録時間に合わせる為かな
と勝手に想像しておりますが、
浪曲定席木馬亭の持ち時間も基本30分と決まっております。
ただ、お仕事によっては10分、15分に、間を抜いたり工夫をして縮める事も多いです。
また、一席30分以上たっぷり口演することもございます。
自分で作る浪曲は、初めて聞いて頂くお客様も飽きない様に、元から15分位のネタもございます。
今月の木馬亭定席では、
一席30分の浪曲を、
お客様に飽きずに、泣いて笑って楽しんで、聞いて頂く事の大変さを学ばせて頂きました。
木馬亭という寄席は、私にとって浪曲道場、大切な勉強の場所でもあります。
浪曲師と曲師で、ただ舞台の上で浪曲をやっているのではなく、お客様がいらっしゃってこその30分。
お客様から教えて頂くことの大きさを今、噛みしめています。
秋の夜長、パソコンの起動している音かと思ったら、
虫の音でした。
「ああ、浪曲はいいなぁ」
と思って頂ける芸の形。
これを身に付けられる様、精進致します。
日本橋と深川で『水都復活まつり』というお祭りが
10月22日、23日、29日、30日、31日の5日間、開催されます。
江戸町民の生活を支える商人の街・
そしてその両エリア結んでいた「水の道」日本橋川~隅田川~
今も大江戸東京の中心であり続ける日本橋・
というイベントです。
その前夜祭10月22日土曜日に深川江戸資料館にて
深川七不思議浪曲会が催されます。
浪曲は東家一太郎 曲師東家美、
化けもの人形師 北葛飾狸狐さんの案内で、
妖怪たちも登場します。
観覧無料、先着150名様です!!
整理券配布開始 18:00から
18:30開場、19:00開演です。
浪曲会の前には「妖怪はしわたし」というイベントがありまして、妖怪に仮装した演者が、日本橋船着場周辺を練り歩いたあと、船に乗り、その妖怪を乗せた“妖怪船”が深川に向かいます。一方、深川には河童に仮装した子供たちがおり、日本橋から船で来た妖怪たちを迎え、一緒に深川の街を練り歩きます。
想像するだけで楽しそうなイベントです!!
一太郎&美、気合十分に深川七不思議の浪曲を務めさせて頂きます。
10月22日は水都江戸の面影を、日本橋、深川のあやかし達と一緒に、是非探って下さいませ。
詳細はこちらの東家一太郎10月公演情報。
日本橋 深川『水都復活まつり』のページ
http://nihonbashi-kita.jp/suito/
また、こちらのページhttp://npn.co.jp/article/detail/63283869/
にも詳しく載っています。
ご来場心よりお待ち申し上げております。
是非、浪曲を盛り上げて頂けましたら幸いでございます。
先程テレビを見ていましたら、北鎌倉駅が画面に出てきて、オッと思わずテレビに食いつきました。
北鎌倉では8月30日に浪曲をさせて頂きました。
詳しくはこちらをご覧下さいませ。
JR北鎌倉駅、下り線ホームの中ほどのすぐ脇に「緑の洞門」といわれる、地元の方々の生活に密着したトンネルがあります。
この「緑の洞門」は現在、両側にフェンスが立ち、通行ができなくなっています。
不思議な御縁で、この「緑の洞門」についての浪曲、『浪花節だよ洞門は』を口演させて頂きました。
テレビの話に戻りますが、中井貴一さんが北鎌倉を少し案内していらっしゃいまして、
駅前の道のずっと奥に、
「緑の洞門」の前のフェンスが見えました。
我が家の小さいテレビでも!
あっ、洞門だ!
テレビ画面から洞門と出会えてとても幸せな気分でした。
こう話をしておりますが、私が「緑の洞門」の存在を知りましたのは、洞門の前にフェンスが立ってからですので、実際に洞門をくぐったことはございません。
最初に知りましたのは尊敬する写真家
関戸勇さんの写真展です。
洞門を通る子どもたちの楽しそうな笑い声がいまにも聞こえてきそうな写真を拝見し、
地元の皆さんに生活の一部として愛されている手掘りのトンネルがあることを知りました。
またそのトンネルが開削されてしまうかも知れないという話を伺い、とても驚きました。
「緑の洞門」という史跡を守りながら、安全に一日も早く開通されますことを、facebookやネットをチェックして、いつも心より願っております。
その「緑の洞門」の絵葉書セットができたそうです!!
北鎌倉在住の写真家、関戸勇さんの作品です値段は5枚セットで400円です。
通販でも手に入れられるようです。
詳しくは
北鎌倉緑の洞門を守る会のホームページ
http://www.ne.jp/asahi/kitakama/shiseki/
をご覧下さいませ。
洞門は今年の4月からフェンスに挟まれているようですが、フェンスの隙間からちらっと見える洞門は、美しく、生命力を見る人に与えてくれます。
安全に開通した「緑の洞門」の中をくぐってみたいです。
また、北鎌倉の魅力を味わいに小旅行に行ってきます。
ブログをご覧下さっている皆様も、秋の北鎌倉に行かれましたら、駅下りホームの中ほどにある「緑の洞門」にご注目下さいね。
数匹の鳩が、食欲旺盛にせっせせっせと、赤い花か実を食べています。
今年から東家一太郎自主公演を毎月やっております。
場所は、浅草と東武練馬と両国です。
偶数月の第3金曜日の夜は
浅草での東家一太郎雷門会。
今月は10月21日の金曜日19時開演です。
会場は浅草田原町にあります日本浪曲協会の広間です。
一太郎が浪曲2席を努めます。
終演後にその場で茶話会がございます。
お茶、お菓子を食べながら
お客様とゆっくりお話しもさせて頂ける、
とてもアットホームな、私にとって大切な会です。
夜に近所の親戚の家に遊びに来たような、
そんな楽しい会に、毎回したいと思っております。
木戸銭はお茶菓子付きで1,000円です。
お三味線は東家美と馬越ノリ子さん。
一太郎と曲師二人の信頼関係が芸にきちんと出るように
懸命に努めます。
ご来場心よりお待ち申し上げております。
詳しくはこちらをご覧下さいませ。
中村吉右衛門さん主演の鬼平犯科帳が12月2日、3日放送の150回目でファイナルを迎えられるそうですね。
先日、NHKのラジオの特集番組を楽しく聞きました。
昨日のブログに、柳橋と野狐三次木っ端売りと鬼平の事を書かせて頂きました。
facebookのお友達から、
「(吉右衛門さん演じる長谷川平蔵が)木っ端売りにも心暖まる言葉をかけ、成長を見守っていくことでしょう」
とコメントを頂きました。
鬼平お頭が少年三次に温かい言葉をかけている様子が目に浮かんで来ました。
実際にそんな一話があるような、物語が進んで行くような気が致します。
歌舞伎にとても詳しいお友達が、
「歌舞伎は吉右衛門、浪曲は浦太郎、僕にとっての二大巨頭」
と常々、仰って下さいます。
吉右衛門丈と師匠東家浦太郎、私にとっても、お二人とも同じように凄い方です。
年代もほぼ同じ、半世紀をとうに超えて、一つの芸能に一心に身を捧げて、信念を持って続けて来られた方には共通する所が多いと思います。
吉右衛門丈の歌舞伎、師匠浦太郎の浪曲は、見れる内に生でできるだけ見て、学ばせて頂きたいとつくづく思います。
師匠浦太郎の十八番、私も口演しております「弥作の鎌腹」という浪曲は、歌舞伎の演目を浪曲に脚色した作品です。
歌舞伎では初代中村吉右衛門丈の当たり役、秀山十種の一つで、当代吉右衛門丈は平成二十五年十二月に国立劇場で公演されました。
吉右衛門の弥作、浦太郎の弥作が、私の心の中で、今も躍動しています。
ブログを読んで下さった方のお言葉で、鬼平と三次がリンクした様に、
「縁」や「繋がる」ということは、とても不思議で、とても大事な物と思いました。
お客様や周りの方々との縁を大事に、沢山の事を学ばせて頂きながら、芸に繋げて行きたいです。
昨年秋に岩手県花巻市東和町で、
東家一太郎、美の浪曲会をさせて頂きました。
沢山の素敵な出会いがありまして、私たちにとって今に続く、
かけがえのない時間でした。
今年も東和町で浪曲をさせて頂きます。
11月6日午後2時開演
会場は東和総合福祉センター和室です。
詳細はこちらをご覧下さいませ。
岩手の皆様に私たちの浪曲で、心から楽しんで頂けます様、精一杯努めます。
シートン動物記より「オオカミ王ロボ」の浪曲版を
感動バージョンアップで申し上げます。
また、古典浪曲もお客様の心に、そっとお届けできたら、
と思っております。
東和町にお住まいの、動物学者 今泉吉晴先生との対談コーナーが昨年ございましたが、今年もきっとあると思います。
今泉先生は沢山のご著書を出されていて、
シートン動物記の翻訳者としても有名でいらっしゃいます。
今年はナチュラリスト ヘンリー・D・ソローの「ウォールデン 森の生活」の文庫版を小学館文庫から出されました。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09406294
今泉先生の事、シートンの事など、またブログに書かせて頂きます。
主催は東和町土沢商店街のこっぽら土澤にあります、
とても素敵な雑貨店、「にっち」さんです。
にっちのブログ、読んでいるだけで幸せな気分になります。
http://blog.goo.ne.jp/niche20140501
是非ご覧下さいませ。
土沢はアートの町で、不思議な魅力がある場所です。
11月に伺うのを今からワクワクしております。
お近くの皆様、岩手県にお住まいの皆様、
また行楽シーズンを岩手でとお考えの皆様、
東和町でお会いできます事を楽しみにしております。
10月21日(金)19時より、
東家一太郎雷門会がございます。
一太郎、浪曲二席懸命に務めます。
詳細は以下でございます。
◆東家一太郎雷門会 シーズン4◆
〔日程〕平成28年10月21日(金)
〔開場/開演〕18:30/19:00 (終演予定20:30)
終演後に茶話会もございます
〔木戸銭〕1,000円(お茶菓子付き)
〔ご予約・お問合せ〕
TEL:090-9298-0391
メール:a1roukyokushi@gmail.com
までお気軽にどうぞ!!一太郎が丁寧に対応させていただきます。
浪曲2席をつとめます。
曲師 馬越ノリ子、東家美
〔場所/住所〕
日本浪曲協会広間/台東区雷門1-10-4
東京メトロ銀座線田原町駅より徒歩5分。
田原小学校前の細い路地、駐車場の隣りです。
玄関に赤いのぼりを出しています。
10月21日(金)東家一太郎雷門会を開かせて頂きました。
ご来場頂きましたお客様、誠に有難うございました。
番組
一太郎 「忠治と頑鉄」 曲師:馬越ノリ子
一太郎 「一休の婿入り」 曲師:東家美
茶話会でもお客様と楽しいお話しをさせて頂きまして
とても素敵な時間を過ごさせて頂きました。
次回は12月16日(金)19時開演でお送り致します。
師走ですので、忠臣蔵。赤穂義士伝をつとめる予定です。
今年最後の雷門会になります。
是非ご来場頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。
『日本橋と深川 水都復活祭』の前夜祭
深川七不思議浪曲会にて
新作浪曲「深川怪談七不思議」を務めさせて頂きました。
ご来場頂きましたお客様、誠に有難うございました。
浪曲会の前には、
「妖怪はしわたし」というイベントがありまして、
日本橋から妖怪たちが乗った船「妖怪船」が深川までやって来ました。
到着場所は小名木川に架かる高橋(たかばし)のたもとにある高橋乗船場です。
この高橋は深川七不思議の一つ、「高橋の息杖」の不思議のご当地です。
どういう不思議かといいますと・・・
橋の上で駕籠担ぎが殺され、その後、寂しい夜には駕籠屋が息杖(駕籠屋が持つ杖)をつく音がする
という怪談です。
高橋乗船場は水上バスの定期船が廃線になっていたのですが、
この「妖怪はしわたし」イベントで見事復活しました。
まさに水都復活!!
乗船場の傍にはお休み処が出来、行燈が並べられ、
日本橋から来た妖怪たちと深川の河童の子供たちが
高橋から深川江戸資料館までお練りをしました。
浪曲会の司会をされました
化け物人形師・北葛飾狸狐さんが作られた
稲荷の祠も高橋乗船場前に設けられています。
『日本橋と深川 水都復活祭り』は
10月23日(日)29日(土)30日(日)31日(月)
日本橋と深川で開催されます。
詳しくは
http://nihonbashi-kita.jp/suito/
をご覧下さいませ。
今年は幻と言われた深川七不思議が
深川怪談実行委員会http://fukagawakaidan.tumblr.com/
の皆様のお力で
「あやかしの深川」という本も出版され、
http://saruebooks.com/item/book_05.html
私も新作浪曲として作り、口演させて頂きました。
妖怪、怪談ブームの年でもありました。
皆様も是非、
深川、日本橋で
水都江戸の歴史、不思議を探索なさってみてはいかがでしょうか。
師走の寒い時期ではございますが
今年最後の雷門会になります。
大好きな忠臣蔵、赤穂義士伝を力一杯務めます。
是非お誘い合わせの上、お越し頂けます様、宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
11月20日(日) 14時から文京区立真砂中央図書館にて
東家一太郎浪曲会をさせて頂きます。
秋だ!読書だ!図書館フェスタ2016
の色々なイベントの一つです。
真砂中央図書館は7月にリニューアルオープンしたそうです。
とても綺麗な図書館です。
本が好きなお客様にも楽しんで頂けます様、
シートン動物記「オオカミ王ロボ」と
赤穂義士伝を務めさせて頂きます。
お子様のご来場も大歓迎です。
お気軽に是非お越し下さいませ。
プロ野球日本シリーズが盛り上がっていますね。
広島と日ハム2勝2敗同士の死闘を
スマホの野球速報やラジオでこっそりとチェックしています。
私はダイエー時代からのソフトバンクホークスファン。
今年は日ハムの大逆転優勝があり、ホークスファンとしてはとても悔しかったです。
日本シリーズは、広島が先に2勝。
引退を表明した黒田が3戦目に投げて、
あっさりカープが優勝するのかなぁと思いきや、
中田や大谷が打って日ハムが1勝、
まさに一点を争う攻防が繰り広げられています。
今日の4戦目も広島が一点先制して、このまま試合が決まるかなぁと思いきや、
日ハムが四番中田のホームランで同点。
で、結局レアードのホームランで日ハムの勝ち。
一試合一試合がハイレベルの死闘で、野球は面白いなぁと思うとともに、
今日の中田選手の意地の同点ホームランから
何がどうなるか、どこで勝負がつくか分からない、
あきらめずにやることが大事、
と勇気を貰いました。
今まで、応援しているチームの勝ち負けで一喜一憂していたのが、とても小さい事に思えました。
自分でも意外でしたが
野球中継から楽しみだけでなく、人生の勉強をさせて頂きました。
中田選手のファンになりました。
本日は国本晴美師匠が三十年の長きに渡って続けていらっしゃる
成田山新勝寺の大定会(ご信徒の皆様の集まり)での
奉納演芸会に出演させて頂きました。
晴美師匠、お弟子さんのはる乃さんと、一太郎、スリーショットです。
はる乃さんのお父さん、鶯春亭梅八師匠の落語、
はる乃さんの浪曲、一太郎の浪曲、
そして歌謡ショーという番組でした。
成田山と江戸町火消は縁が深いと、お寺の会報に書いてありましたので、
町火消の纏持ち野狐三次の少年時代の話、
「木ッ端売り」を務めさせて頂きました。
曲師は東家美です。
何十年と、毎年浪曲を聞いていらっしゃるお客様も沢山いらっしゃったと思います。お客様の胸をお借りする気持ちで、有り難い舞台を、とても楽しく口演させて頂きました。
プログラムを指さして
「名前なんて読むの?いちたろう、かずたろう?ああやっぱり、いちたろうね」なんて話かけて下さるお客様。
「初代東家浦太郎の浪曲が好きだった。私は謡をやっているから」
などと、お声をかけて下さいます。
そういう交流がまた嬉しい時間です。
11月12日土曜日 13時半開演 お江戸両国亭で行います、
東家一太郎愛の会 第5回目のスペシャルゲストには
国本晴美師匠と国本はる乃さんにご出演頂きます。
サブタイトルは
~浪曲系図を紐解けば、東家の親戚筋!!~
です。
浪曲の芸の系図では
私、一太郎からしますと
晴美師匠は同じ東家の叔母様に当たります。
「国本」と「東家」
亭号が違うのに、なぜ親戚筋なのか?
と聞かれたことがございますので、
何回かに分けてブログで申し上げます。
浪曲・浪花節は江戸の終わりから明治初め頃に
祭文や説教節、阿呆陀羅経などの色々な芸能の要素を取り入れて広がって行った芸能です。
今現在まで何千という浪曲師、曲師の先輩方がいらっしゃいました。
独学で浪曲師・曲師になったという人も中にはいらっしゃると思いますが、
ほとんどが教えて下さる師匠がいて、その人の弟子になって浪曲を教わり、またその人が弟子を取り、という風に続いて来ました。
ですので自然と、各流派、系図という物ができて来ます。
浪曲の本やレコードの解説書などに、こういう系図が載っていることがあります。
知らない人が見ても面白くも何とも無い物と思いますが、浪曲ファンはとても楽しく見ることができます。
右の系図は東家一太郎の
「東家」の系図です。
師匠浦太郎、そのまた師匠、そのまた師匠、
と見ているだけで遡ることができます。
それはそのまま芸の系譜でもあり、
師匠と弟子の切っても切り離せない関係や人生の歴史も収まっていると思うと、とても感慨深いです。
♪
ちょうど時間となりました~
もっとこの先書きたいけれど
だいぶお長くなりますので
ちょっと一息 また更新
立派な髭を蓄えられたこの方が初代楽遊先生です。
SPレコードの音源や口演の速記本なども残っています。
お弟子さんが何人もいて、門下の大吉の弟子の小楽という人の芸に目を付け、二代目楽遊の名を譲ります。
この方が二代目東家楽遊先生です。
「勤王美談小松嵐」という新聞小説を浪曲化しまして、
このレコードが大ヒット。
♪殺さば殺せと 馬子のトキ
という節が大流行したそうです。
明治大正の頃の話です。。。
売れに売れて稼いだお金で、当時東京に30台位しか無かった自動車の内の3台を持ち、「楽遊自動車部」というタクシー会社まで経営されていたそうです。
今でもレコードの音源はいくつも残っていますが、
美声、名調子で、会話も面白く、
小松嵐の二代目楽遊、大名人というのが、よく分かります。
この楽遊先生、一世を風靡した方なので「御大(おんたい)」と呼ばれていたそうですが、お弟子さんが沢山いました。
私の師匠
二代目東家浦太郎の師匠であります
東家楽浦(らくうら)師匠は、楽遊先生の弟子にしてもらいに行った所、当時お弟子さんが沢山いた為、
先生の弟さんの小楽遊師匠の弟子ということになったそうです。
この師匠が東家楽浦師匠です。
寄席読みの名人と言われ、寄席でお客様が感心してしまう程、芸が上手かったそうです。
また、野口甫堂というペンネームで、
「野狐三次」「夕立勘五郎」などの連続物や、沢山の一話完結の浪曲の名作の台本を自ら書き、舞台に掛けて、それを弟子に伝えています。
楽浦師匠は、昭和53年にお亡くなりになっています。
私が生まれた年ですのでもちろんお会いしたことはございませんが、台本を通して、また師匠の話を通して、実際に会ったことがあるような気がしています。
師匠浦太郎は「夢でもいいから、師匠にもう一度会いたい」と仰っていますが、師弟の縁というのは、実に深いものだと思います。
♪
ちょっとお長くなりましたで
この続きは また更新~
東家楽浦師匠の元に、昭和7年と昭和30年、
ともに「清」という名前の、13歳の少年が弟子入りしました。
初代東家浦太郎、本名相馬清
と、後の二代東家浦太郎、本名太田清
のお二人です。
お二人とも天才少年として、美声と名調子で、若い頃から才能が花開いていたそうです。
左が初代浦太郎師匠。呻るような胴声と心地好い浦太郎節。
♪火事と喧嘩は江戸の華
野狐三次の東家浦太郎で一世を風靡しました。
私は残念ながら初代浦太郎師匠には間に合わず、生の舞台を聞くことはできませんでした。
右が、私の師匠
二代浦太郎です。
初代浦太郎とは二回りほど年齢が違いますが、
初代と二代、浦太郎は兄弟弟子ということになります。
師匠は、楽浦師匠に入門して、はじめ東家浦清(うらきよ)、
昭和45年に太田英夫(おおた・ひでお)と改名して、
平成7年に二代東家浦太郎を襲名されました。
ずっと浪曲界の先陣を切って進んで来られた師匠も、
なんと男性浪曲師の最年長です。まだまだお若いですが…
声よし節よし啖呵よし三拍子揃った師匠の浪曲は、
一番新しい、現代的な浪曲だと思います。
弟子の私、一太郎は、まずその師匠の芸を身に付けて継いで行きたいと思っております。
切り絵師の柳家松太郎師匠に切って頂きました。
右が浦太郎師匠、左が一太郎です。
私の上に姉弟子二人、弟弟子が一人います。
長男弟子ということで、一太郎という名前を付けて頂きました。
さて、そろそろ国本晴美師匠と師匠浦太郎の関係を書きたいのですが、
♪
ちょうど時間となりました
ちょっと一息 願いまして
またのご縁と お預かり~
昨日と過ぎて今日と経ち
はや霜月も肌寒く
「野狐三次木ッ端売り」の節の文句にありますが、
本当に早いもので、もう11月ですね。
明日からの浪曲定席木馬亭
11月は1日、3日と
2日間出演致します。
※一太郎は14:05頃からの出演です。
お酉様の月でもありますね。
浅草は年末年始に向けて、すでにいそいそとした雰囲気でしょうか。
木馬亭浪曲定席はのーんびり、ゆったりと、
まるで時が止まったかのような寄席の空間で、
浪曲の世界にどっぷり入り込んで頂けます。
是非、遊びにいらして下さいませ。
木馬亭の行き方はこちらをご覧ください。