「この道は大変だけれども頑張ってね」
浪曲界の大先輩からいつもお声を掛けて頂きます。
「この道」で何十年も苦労をして来られて、
素晴らしい芸を今も続けていらっしゃるからこそ、
若い私たちに、こういうお言葉を掛けて下さるのだと思います。
単純な励ましのお言葉ではなく、とても深い意味を含んでいて
胸にずしんと来ます。
周りの皆様やお客様からも、色々と温かいお言葉を頂いたり、
応援して頂いております。
人生のご苦労を乗り越えて、様々な経験を積んでいらっしゃるからこそ
人に温かく、幸せを分けて下さっているのだなと本当に有り難く思っております。
私もそういう人になれるよう、頑張ります。
4月21日東家一太郎雷門会を務めさせて頂きました。
ご来場頂きましたお客様、誠に有難うございました。
厚く御礼申し上げます。
番組
一太郎 「銚子五郎蔵と那古初五郎」 曲師:馬越ノリ子
一太郎 「野狐三次~大井川の義侠」 曲師:東家美
温かいお客様のお心に支えて頂きながら浪曲ができる幸せを噛みしめております。
浪曲は「浪(なみ)の曲」と書きますが、
呼吸バッチリ、お客様の拍手と掛け声という大きな浪で漁船「一太郎丸」を押し出して下さっている感覚が致しました。
次の舞台でまた成長した姿をお見せできます様に、稽古精進、浪曲に打ち込んで参ります。
次回の雷門会は6月16日(金)19時開演でございます。
またのご来場心よりお待ち申し上げております。
雷門会に向けて準備の一日でした。
浪曲の演目に出てくる人物や場所、物や言葉などは今の時代には分かりにくいことも多いです。
たとえば、侠客銚子五郎蔵の浪曲と言っても、銚子五郎蔵という人の名前自体知らない方がほとんどですし、
実際インターネットで検索しても、あまりよく分かりません。
便利な世の中になっても自分の力や足で調べて、浪曲で昔の台本のままにお伝えしていくことも大事なのではないかと思っております。
お客様の立場に立って分かりやすくお伝えしていく方法を考えながら今後舞台に取り組んで参ります。
4月12日に訪れた北鎌倉台峯の満開の春の様子を
東家美がレポートしてくれましたので、ブログにアップします!!
緑の洞門浪曲をさせて頂く上で、絶対に目に焼き付けておきたい、北鎌倉にある台峯の満開の春を、関戸勇さんの御厚意で、4月12日にゆっくりとご案内して頂きました。
天候にも恵まれた青空の中、心地良い日和で空気も美味しく、最高の散策になりました。
まず、台峯の見晴しから観る山桜が眼下に広がり圧巻です。
荘厳で、清楚で、主張し過ぎず、ただただ美しい。言葉にするのが難しいほど、息を飲む絶景でした。
この景色は、緑の洞門浪曲にも読み込んでおります。節と三味線の音色で、この素晴らしい台峯の大パノラマの情景を、何とか沢山の皆様にお伝え出来るようになりたいと更に強く思いました。
頑張ります。
そして、見事なオロチ桜に感動!!
一本桜も、満開で更に桜吹雪がすごい!!
日本酒に桜の花びらを浮かべて、三人で密やかに、お花見をしました
上を仰げば、青空を背景に一本桜の花々が真上にこれでもか!と広がり、主役は一本桜、BGMは春を謳歌しているうぐいす達の鳴き声。
次から次へと桜吹雪が舞ってきて何と綺麗だったことでしょうか。
下は桜の花びらの絨毯です。
今でも目をつぶると頭に焼き付いて離れない、幻想的な景色に感動でした。
その後も様々な桜をご案内頂き、天然のキクラゲに興奮し、至れり尽くせりのご案内のお陰で、念願だった鎌倉の春を心ゆくまで堪能させて頂きました。
北鎌倉の豊かな自然と湧水と地域の方々が大切に守ってきた唯一無二の景観は、私達の宝物になりました。
来年のお花見も約束(笑)し、洞門の無事を確認し安心しながら、桜の景観に後ろ髪を引かれる想いで、北鎌倉から帰りました。
関戸さん、本当にありがとうございました
次は新緑の北鎌倉、楽しみにしております✨
5月17日(水)19:30〜北鎌倉のかよちゃんのお店、アンダースーで浪曲公演がございます
宜しくお願い致します
また、岩波書店から関戸さんの写真集が出ております。
『写真集 鎌倉の森 台峯』
関戸勇(2009年、岩波書店)
私達がご案内して頂いた桜や素晴らしい台峯の景観がたっぷり詰まった鎌倉の魅力満載の写真集です
皆様にも是非、御手に取って頂ければ幸いです
偕成社から2017年3月に発売になりました
「日本の伝統芸能を楽しむ 落語・寄席芸」という本。
~寄席で出会えるさまざまな芸人たち~というページに
浪曲 東家一太郎 曲師 東家美の浪曲舞台写真を
浪曲芸の紹介とともにご使用頂きました。
写真は関戸勇さんです。
落語を主に寄席と芸能について深い説明、それを支える周りの方々の事も書いてあり、
お子様でも大人でも楽しめて勉強になる素晴らしい本です。
落語については、正直私も知らないことばかりで、
へぇそうだったのかと、とても勉強になりました。
わかりやすいだけでなくとても詳細に深い内容と思います。
シリーズには歌舞伎や文楽、能狂言の本もあるそうです。
是非、本屋さんでお手に取ってご覧下さい。
ちなみに一太郎美は35ページに載っております(^_-)-☆
偕成社の「日本の伝統芸能を楽しむ 落語・寄席芸」ホームページはこちらです。