11月5日土曜日
木馬亭定席
師匠、二代目東家浦太郎を偲ぶ日でした。
ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました。
お客様とご一緒に、師匠を偲ばせて頂けまして幸せでした。
師匠の愛する木馬亭で
師匠のお人柄そのままの会となりました。
二代目東家浦太郎の木札と
師匠と女将さんにつけて頂いた名、東家一太郎の木札。
最初で最後のこの木札の並びです。
木馬亭席亭と
日本浪曲協会のお力で
木馬亭定席で師匠を偲ぶ会をさせて頂くことができました。
本当に有り難いです。
また、浦太郎一門以外に、出演して下さった
講談協会の田辺鶴遊先生
天中軒すみれさん
東家千春さん
また、
東家三楽浪曲協会会長一門の
東家三可子さん、東家志乃ぶさんには
舞台進行で大変お世話になりました。
皆様に愛された師匠のお人柄。
これを身に沁みて学ばせて頂きました。
二十数年相三味線で弾かれた
伊丹秀敏師匠が
追悼映像を客席後ろで身動きもされず観ていらっしゃいました。
今年5月に
師匠が亡くなりまして
半年経ち
お客様とともに偲ぶことができ、
ひと区切り着いた想いでおります。
前の道には師匠あるのみ。
突き進んで行くだけです。
師匠が書かれた
「泣笑裏表浪花節」
泣き笑いうらおもて浪花節
という書。
いいことばかりじゃない人生。
泣きも笑いも、裏も表もある。
それを浮かび上がらせて、人の心を揺さぶる師匠の浪曲です。
師匠と
浪曲に出会えて本当に良かった
と今はっきり思います。
ぶれないで進んで行ける芸の道を教えて頂きました。
日本一の、浪曲の名人が道の前に常にいて下さるので
もう怖いものはありません。