映画 蠢動 観ました

「蠢動 しゅんどう」
という時代劇映画を観ました。
2013年公開の作品です。
監督の三上康雄氏は16mmの自主映画出身の方だそうで、
私財を投じて、ご自分が作りたい本格的な時代劇を監督されたそうです。

たしかに最近の時代劇映画は
小説原作の現代目線の面白楽しいというものが多く、
三上監督の時代劇への熱量が迫力強く伝わって来ました。

藩を守る為に家老から若い藩士までがそれぞれに苦心するという内容です。

平岳大さんと
脇崎智史という役者さんもいい味を出していましたが
若林豪さん、目黒祐樹さん、中原丈雄さんの
アップの顔と芝居の迫力がインパクトありすぎで、
大満足でした。
そして、新選組血風録の土方歳三で有名な栗塚旭さんが
幕府から遣わされる重役なのですが、
重厚感のある声がかっこよすぎます。
役者さんの演技の力はこんなにも凄いものかと思いました。

雪景色のロケーションもとても綺麗で、
印象に残るとてもいい映画でした。

テレビで暴れん坊将軍を見たら
こちらにも若い時の栗塚旭さんが侍役で偶然出ていました。
本当に存在感のあるいい役者さんです。
昔からファンなのですが、インタビューなどでは時代劇のイメージと全然違う、びっくりするくらい朗らかな方で、優しさが芝居にも滲み出ているのだと思います。

浪曲の登場人物の演じ分けの参考にもなりました。