10/4木馬亭定席御礼

10月4日日曜日
木馬亭浪曲定席に出演致しました。
ご来場下さいましたお客様、誠に有難うございました。

一太郎&美は
中入り後に
「野狐三次〜観音堂の捨て子」
を務めました。

舞台前に
この浪曲の最初のシーンに出てくる
浅草寺観音堂に詣りました。

大工の磯五郎は真夜中に酒に酔いながら観音様に子どもを授かりたいと願掛けに行きます。
観音様のご利益か、
賽銭箱の片隅に赤子を見つけます。
その赤子が物語の主人公、三次。
捨てた親は身分の高い人で、実は我が子を拾う人が現れるまで物陰からそっと覗いています。

観音堂の石段や賽銭箱のあたりをうろちょろしながら
観音堂の広さや距離感を体で感じていました。

特に磯五郎が参拝して、振り返り、石段を降りようとした時に、
赤子の声が聴こえる、
その時の磯五郎の目には宝蔵門の灯りが写っていたのか、
など考えるとワクワクして来ました。

作品の舞台の地が毎月何回も行く、こんなに身近にあるのは幸せです。

仲見世の軒に下がっている提灯の紋は
「鎹山(かすがいやま)印」。
木材同士をつなぐ「コ」の字型の金具「鎹」の形をしています。

節の中にも

〽︎
鎹山の提灯が 小刻みに廻る 火の用心
扉は締まる 金龍山

と出てきます。

浪曲は知れば知るほど
学べば学ぶほど、
楽しみが、深くなって来ます。

木馬亭定席には
10月7日水曜日の中入り後
14:05ごろからも出演致します。