古典あっての新作、新作あっての古典

18日の横浜にぎわい座での会は
私たちにとりまして、
とても収穫の多い、貴重な機会でございました。

関戸勇さんに撮影頂いたスナップ写真で
お客様お一人お一人のロビーで待って下さっているお顔を改めて拝見しまして、胸がジーンとなりました。
!!

新作浪曲二席と古典浪曲一席を務めさせて頂きました。
新作が良かったというお客様と
古典が良かったというお客様と
両方のお客様がいらっしゃり、
それがとても嬉しかったです。

私と美は浪曲師と曲師として、義理人情の心を聞いて頂くお客様に届ける生業をさせて頂いておりますが、まだまだ技術も心根も未熟です。
緑の洞門保全運動と出会ってから
北鎌倉の皆様との素晴らしいご縁を頂きました。
皆様本当に北鎌倉を愛していらっしゃいます。
それは古都鎌倉の風情が、北鎌倉には今もちゃんと残っているからです。
皆様の土地を愛する想いに胸が熱くなり、涙が出て来ることもありました。

義理と人情が廃れたように思える現代に
浪花節の世界を見ました。
社会性のある現代浪曲で義理人情を描く作品を作ることが
古典を受け継ぐことと同時に私が浪曲に惚れてからずっとやりたかったことです。
本当にこれからですが
「浪花節だよ洞門は」をもっと研鑽、稽古して
関戸勇さんの写真と共に、
多くの方にお聞き頂く機会を増やして参ります。
そして緑の洞門の保全とこの浪曲のひとまずの完成ができる日が必ず来ると信じて進みます。

そして師匠浦太郎、大師匠東家楽浦師匠、関東節 東家の先人の師匠方や浪曲界古今東西の先人の方々が遺して下さった、伝えて来て下さった浪曲という素晴らしい芸をもっと深く勉強します。
長年磨かれて来た芸の力は計り知れません。
まずは身近な、敬愛する師匠浦太郎の芸から学び取ります。

古典あっての新作、新作あっての古典です。
この両輪で、ボディーは新しく、走ります。