身も世もあらず

浪曲台本は七五調で、浪花節ならではの名文句が多いです。
また現代ではあまり使わない表現もあります。

「身も世もあらず男泣き」
という節の一節がありました。
「身も世もあらず」
という言葉、皆様ご存知でしたでしょうか?

我が身の事も、世間の手前も考えていられない。ひどく取り乱した様。

を謂うそうです。

私は意味を知りませんでした。
知ると作品の世界が広がって行きます。
一言一言が大事というのが分かりました。

人生で経験する深い感情を一節で訴える、浪曲という芸は素晴らしく、そしてとても難しい芸能だと思います。
台本をいかにしっかりとお客様にお伝えできるかが本当に大事です。

自分の人生を投影できるような芸ができるようになるのが目標ですが、
私はまだまだ、あまちゃんですので、若い内の苦労は買ってでもしろ!
人生勉強も頑張ります。

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コメント: 2
  • #1

    亜津佐 (火曜日, 13 6月 2017 05:01)

    初めて知りました
    深い意味があるのですね
    人生の機微が伝わる言葉です

    世界の言語の中で1番難しいのは日本語
    イントネーションの違いで意味が変わるし(雨、飴、箸、橋、端)
    比喩も多いですよね(時間をつぶす、耳が痛い話など)

    落語の真田小僧
    私はなんで真田小僧というのか知りませんでした。
    ある日若手の落語家さんが、いつもの下げで終わらず、先に話しが進みました。
    私は、あれ?間違ったのかな?っと思ってました。
    噺が進むと真田十勇士が出てきて、本来の下げまで語ってくれて納得したことがあります

    その落語家さんは師匠に、若輩のくせにっとのちに叱られたそうですが、聴く側にとっては
    嬉しいこと。

    若いということは冒険ができるということ
    冒険は、逞しさと経験と深さと重みを教えてくれます

    一太郎さんの浪曲もこれからも楽しみです

  • #2

    一太郎 (水曜日, 14 6月 2017 17:40)

    亜津佐 様
    日本語は難しいからこそ深い表現ができるのですね。
    浪曲にある言葉遣いはまた特殊でほかの芸能とも違う魅力があると思いますので、
    言葉を大事に務めて参ります。

    真田小僧は真田十勇士が出てくる話だったのですね。ほーっ!
    知りませんでした。
    冒険が色々と教えてくれる、ということも勉強になりました。
    冒険もして行けるようにしっかりやって行きます!!
    いつも有難うございます!!!