2016年

12月

28日

忘年会 浪曲十年

お世話になった方と忘年会をして来ました。

来年で私 東家一太郎、
師匠東家浦太郎に入門してからちょうど十年となります。
入門前、浪曲ファンだった時分からお世話なった師匠方、お客様と今もよくお会いしますので、
「もう十年経ちました」というと「えっ、もう十年、早いね」と必ず言われます。
皆様お変わりなく元気でいらっしゃるので、それがとても嬉しいです。

また、この十年の間に師匠方もお客様も知り合いの方もお亡くなりになられたり、なかなかお会いできない方も沢山いらっしゃいます。

皆様にお世話になって今の自分がある、
お一人お一人の顔を思い出しております。

私が浪曲という芸能に夢中になった一番最初のきっかけは、東武蔵という昔の師匠の浪曲が入った一枚のCDです。
バラシという最後の節の浪曲師と曲師のあうんの呼吸の息遣いに感銘を受けた所から浪曲への興味が始まりました。
東武蔵という師匠(東家とはまた違う流派です)は私が生まれる以前にお亡くなりになっています。
お会いした事のない方の、録音された声を聴いて、いま現在生きている私が感動したり、同じ道を志したいと感じること、これは凄いことだなと思いました。
五十年後百年後の見知らぬ人にも影響を与えられるような浪曲師に一生をかけてなりたいと入門当時偉そうに思っておりました。
ある師匠にその話をしたら、
「私は一万年後の人に向けてやっている」
と言われ、この人は凄いなと度肝を抜かれたのを思い出しました。
あれから十年経ちました。

入門当時から浪曲に対する想いと目標は基本的に変わりませんが、
師匠方、お客様に育てて頂いて、
「今いらして頂いているお客様に喜んで頂けることから全てがはじまる」
と教えて頂きました。

一回一回の舞台を大切に務めて参ります。
今後ともご指導ご鞭撻の程、何卒宜しくお願い申し上げます。


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コメント: 2
  • #1

    亜津佐 (土曜日, 31 12月 2016 19:25)

    鍾乳石の一滴は、300年の重みがあるんだよ っと考古学の好きな叔父の言葉を聴いて以来
    鍾乳洞が好きです
    たかが一滴されど一滴 気の遠くなるような時間を経てできる自然界の美術

    一太郎さんの謳う一節、一節も大きな伝統芸能につながっています

    これからも今を大事に・・・一節ずつですね

  • #2

    一太郎 (金曜日, 06 1月 2017 12:31)

    亜津佐 様

    鍾乳石の一滴に300年の重みがあるのですね。
    これから鍾乳洞に関心を持ってしまいます。

    短い人生で何に一滴一滴を注ぐのかよく考えて
    一節一節、大事にお伝え出来ます様、日々を過ごして行きます!!