◆令和2年度(第75回)文化庁芸術祭参加公演
東家一太郎 いち・かい 第9弾 「師から弟子へ~浪曲芸の継承」◆
〔日程〕令和2年10月31日(土)
〔開場/開演〕12:00/13:00 (終演予定15:30)
〔番組〕
「山の名刀」
節劇「瞼の母」
「義士外伝 腹切魚の別れ」
浪曲 東家一太郎
曲師 東家美、伊丹秀敏
司会・節劇出演 猪馬ぽん太
節劇出演 関遊六
〔入場料〕 3000円
※限定60席
〔場所/住所〕
浅草木馬亭/台東区浅草2-7-5
つくばエクスプレス「浅草駅」下車徒歩3分
銀座線・都営浅草線・東武線「浅草駅」下車徒歩8分
浪曲師東家一太郎と曲師(三味線)東家美は現在日本で唯一夫婦コンビで浪曲芸をしています。
今年の芸術祭には二人で団体として参加致します。
一太郎は二代目東家浦太郎、美は伊丹秀敏という、長年コンビを組んでいた浪曲と浪曲三味線の名人の師匠から共に学び続けて来ました。
浪曲芸の「心」「内容」、そして「技術」の継承の成果を芸術祭の舞台に表します。
①師匠たちが作り上げた浪曲の継承
②かつて大衆に人気を得た浪曲と喜劇が合体した「節劇(ふしげき)」の継承
③一門に伝わる演目を現代の視点から私たち流に作り変えた上での継承
以上の三つを軸とした三演目を務めます。
新型コロナウィルス感染症の拡大を経て、お客様に目の前で芸を観て頂けることの有り難さ、舞台、寄席場の大切さに気付きました。
長年浪曲を支えて下さっている浅草木馬亭での芸術祭参加公演を目標に日々向上し続け、芸術性の高い浪曲を追求して参ります。
〔演目の詳細〕
一席目は、「山の名刀」を初演で務めます。
江戸で稼いだ大金を懐に故郷の木曽に帰る治三郎。道中で道に迷い山中で泊まった家は盗賊の家だった。
木曽街道の風景を心地よい節と三味線で描き、滑稽味の中に、後半は話が急展開する浪曲らしい演目です。
師匠東家浦太郎の十八番、人気の演目をゲストの伊丹秀敏と東家美、師弟の二挺三味線で務めます。
舞台を通して芸の継承と師弟ならではの息の合った所を表します。
二席目の節劇「瞼の母」は、ゲストの浅草21世紀 関遊六と猪馬ぽん太の芝居と共に浪曲で進行します。
母と子の情を描いた不朽の名作。笑いから涙へ、涙から笑いへと流れる絶妙な間を出演者全員一体となって表現します。
三席目の「義士外伝 腹切魚の別れ」は、赤穂浪士大高源吾と義兄水沼久太夫の別れの物語です。
今生最期の別れを告げたくても告げられない大高とそれを見抜く大人物水沼の心のやりとりを節と三味線で描く、現代人の心にも響く重厚な作品です。
大師匠東家楽浦脚色の作品を、東家一太郎、美二人で後半を改作し節を作り上げました。
二人三脚で芸を継承する気概を込めた一席を務めます。