レイバー映画祭観てきました

ワクカイメンバーの野村さんからチラシを頂いて、
レイバー映画祭2021で
3本のドキュメンタリー映画を観てきました。

1作目は
「闇に消されてなるものか〜写真家・樋口健二の世界」
監督:永田浩三

83歳の写真家樋口健二さんの
四日市の公害問題
広島県で戦時中に毒ガスを作っていた毒ガス島の被害
原発労働者の被曝
についてのジャーナリスト活動を描いています。
樋口さんのパワフルな語り口と人間味に圧倒されました。

公害の被害や、戦争や原発労働者で病になった方々について、今までほとんど関心を持っていなかったと知らされました。

公害で苦しんだ方が
あの世に行けば高い薬はいらない、極楽だ
と遺書を残して自殺された
という話。

原発労働が下請け、孫請け、…、…
差別構造の元に成り立っていて、
社会的弱者が痛み目を見ているということは初めて知りました。

幸せとは何か
お金と健康と生き甲斐、人生について
答えを表していると思いました。

いつも浪曲を聴きにいらして下さる野村さんが
ナレーションをしていらして、
とても味があって、
本当に素晴らしかったです!

2作目は「原発の町を追われて・十年」
監督:堀切さとみ
福島第一原発のある双葉町から散り散りになった方々を描いています。
震災から十年で、復興を称するオリンピックも行われ、
来年から避難指示解除が行われるそうです。
被災地域の実態と、
被災された方々の想いが切々と伝わって来ました。
映画に出てくる方々は
人間らしく力強く生きていらして、とても魅力的でした。
これからも注目してニュースを見ていこうと思います。

3作目は「映画批評家の冒険」
木下昌明さんの3分間ビデオをまとめたものです。
木下さんは昨年亡くなられたそうですが、とても魅力的な方で映像、記録に残す生きる証を見た気がします。


なかなかテレビなどでは見ることが出来ない内容を
ドキュメンタリー映画で3本も見れまして
とても有意義でした。

浪曲に出てくる登場人物も
今現在も変わらない
人間を描くことの大事さを再確認しました。