夕立勘五郎 世直し初暦

夕立勘五郎連続読み
高窓太夫編
を段々とまとめて行こうと
大師匠東家楽浦の音源を聞き始めています。

伊賀屋勘五郎が義を貫くために
遊女高窓太夫の父の仇討ちを
乗りかかった船と引き受けて
田沢の家名を立てさせてあげるまでを
連続で読みます。

浪花節の真髄を
会ったことのない大師匠から教えて頂いています。

とても好きなくだりがありました。

高窓の母は
夫を殺され、
娘は遊女になり、
あまりの悲しさに気が触れて、行方知れずになります。
女乞食となって日光街道で勘五郎に出会うのですが、
江戸を離れ、山に寝、野に伏し、自然と生活を共にする内に、自然の力によって、心の病いが治り、何とかわずかなお金でも貯めて、江戸へ戻って娘に会いたいと思う様になります。

もっと流麗な言葉の飾り方で
ちょっとした台詞なのですが、
世の中の真理を表しているようで
感動しました。

浪曲、浪花節はただならぬ芸と改めて思います。

5月15日の画廊浪曲会で
夕立勘五郎第一話 
「世直し初暦」を務めますので、
復習しました。

勘五郎と旗本大庭佐四郎が出会う話です。

楽浦師匠ならどう演じたか、考えておりました。