春告魚

サヨリの干物を初めて食べました。

春告魚といわれるサヨリ。
春だけが旬ではなく、一年中市場に出回っているそうです。
理由は北海道から九州まで生息地域が広範囲だからとのことです。

食べたのは岡山で獲れたサヨリでした。
噛めば噛むほど味が出る。お酒が進みます。
長いくちばしに愛嬌があります。
干物は内臓は取ってありますが、
お腹の中が黒いので、
輝く外見とは違って腹黒い
と云われているそうです。

浪曲「阿漕ヶ浦」で
少年期の徳川吉宗、徳太郎君が
漁師に魚の名前を尋ねます。

徳「この魚はなんと申す」
漁「これは、サヨリと申します」
徳「ほう、この魚か、文の便りをいたすという魚は」
漁「タヨリじゃねぇ、サヨリでがすよ」

春の便りを届ける魚ですから
徳太郎クン!
あながち間違ってはないぞ!